センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 妥協点


昨日は、天気も良かったので


息子たちの部屋以外のカーテンを全部


洗って干した。



そして 買い物に行っている間に


汚れが落ちるように



お風呂はオキシクリーンを溶かしたお湯を


浴室の床に貯め



キッチンでは 換気扇をウタマロと重曹で


漬け置きした。



帰ってから 


まずキッチンに取り掛かったのだけれど



換気扇は手強い。


よく、オキシ漬けでツルッときれいに、


なぁんて言うけれど



油汚れって そんなにツルッとはいかない。


うちの換気扇は強い洗剤は駄目らしいので


時間をかけてみたが、そこそこで妥協した。



レンジフードを取り外すのは簡単だが


取り付けるのはむずかしい。



外すときは利き手で時計回りに外せるが


はめるときはその逆なので



体をよじった状態で ファンを左手で支え


右手で反時計回りにネジを回す。



これが 思ったより大変なのだ。


こんな些細なことが こんなにむずかしい。



自分の年齢を嫌でも噛みしめることになる。



大掃除、いつまでやれるかな?


と、ふと考えてしまった。



洗ったカーテンを再び取り付けるのも


なかなかの重労働で 汗だくになる。



浴室の掃除は夕方になってしまった。



昔、近所の高齢者が


大掃除なんてやらない、と首を振っていたが


こういうことなんだな、と思う。



体力的に厳しくなって 時間もかかる。


できる範囲で無理せずやろう。





実家は自営業だったので、年末年始は忙しく


大掃除は私の役目だった。



小学5年生からずっと


大掃除は一手に引き受けていた。



疲れて戻ってきた両親が


きれいになった家を見て喜ぶのが


モチベーションになっていた。



ひとつのけじめ、


というのが 今のモチベーションだろうか。



ぎりぎりまで大掃除をして


なんとか紅白の時間に間に合わせる、



というのが 我が家の恒例なのだけれど


妥協点は年々甘くなっていきそうだ。