センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 「黙らない人」



久しぶりに雑誌を買った。


週刊文春WOMANである。



赤木雅子さんと小泉今日子さんとの対談に


興味があったからだ。



 



小泉さんは、例の公文書改ざん事件と


赤木さんの自死が気になっていて



赤木雅子さんの「私は真実が知りたい」


という本が刊行されたとき、すぐに読み


ツイッターで紹介したのだという。



それをきっかけに二人は知り合うのだが


この対談で 小泉さんはこの事件について



「最終回が来ないドラマがまだ続いている」


と表現している。



赤木雅子さんは偶然、


亡くなる前日に安倍元総理に会っている。



参院選の応援に来ていた安倍氏に


「(改ざんの真相を)再調査してください」


というそれだけを書いた手紙を渡したのだ。



安倍氏はそれを読んだだろうか。


読んだのなら どう思ったのだろうか。



安倍氏が亡くなった衝撃で世間が揺れる頃、


赤木雅子さんは毅然として


自分の思いを語った。



これまでも そうしたことが記事になると


嫌なことを書き込まれたという。



自分が発した言葉に 風当たりが強くて


凹んでしまうこともあるのだろう。




小泉さんは 


自身の発信に対する反論については



 「間違ってることは間違ってるだろ」


 ということを言ってるだけなんですよね。


      中略


 私はもう大人だし、フリーで特に仕事に


 支障があるわけでもない。


 「黙らない人」っていう存在も


 必要じゃないかと思ったんです。



と話している。




男前である。軸がぶれない人なのだ。



バッシングや炎上を怖れて


政治的な発言に消極的になっても仕方ない。



なのに、この人は 自分を曲げないのだ。


これからも「黙らない人」でい続けるのだ。



世の中、なかなか捨てたもんじゃない。


そんなふうに思わせてくれる対談である。