センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 白旗を上げる


体調不良である。



連日、大きな声を出しているせいなのか


はたまた黄砂のせいなのか


喉が腫れている。



おまけにクタクタで疲れが取れない。



どうしようもなくしんどいが


仕事なので、重い体をひきずるようにして


出勤する。



子どもたちは元気である。


子どもが30人も集まると、まぁ、うるさい。



検温して!走らないで!ボールぶつけないで!



子どもは遊びに夢中になると、


大人の言うことなんて、聞いちゃいない。



いちいち大きな声で何度も叫ぶことになる。



保護者の迎えがあると、名前を呼ぶのだが


本人はなかなか返事をしないので


何度も叫ぶことになる。



遊びをやめなければならないことに


ぶんむくれたお姫さまは当たり散らす。



「わかってる!何度も言わないで!」



はい、はい。


何度も言われたくなきゃ、返事をしてね。


そして、速やかに帰り支度をしてね乁⁠ ⁠˘⁠ ⁠o⁠ ⁠˘⁠ ⁠ㄏ



次は、保護者がイライラする番だから(⁠๑⁠•⁠﹏⁠•⁠)




あちこち痛む体と折り合いをつけながら


プライドの高いお局様にも気を遣う。



私はもう、クタクタなので、


マウント取りとか、どーでもいい。



どーでもいいことに闘志を燃やすお局様に


私は思う。



白旗上げてるんですけど。


争う気はないんですけど。


貴方の居場所を取ったりはしませんけど。



オーナーは子どもへのサービスとして


イベント工作を私に依頼するが



無理な話である。



なるべくお金をかけずに


子どもが喜びそうなことを



この新学期の恐ろしいカオス状態で


全ての子ども参加でやる。



それを新参者がやろうものなら


お局様は苛立つだろう。



なんで、そこがわかんないかな?



案の定、お局様は


自分でイベント案を持ってきた。



よし、よし。私は逃げるとしよう。


お局様にイベント案をお願いし


オーナーにはその旨伝える。



重荷はさっさと下ろすにかぎる。



わからないことがあっても


絶対に私には聞くまい、と


子どもに聞いているお局様。



その闘志、立派である。



白旗上げて、家に辿り着いた私は


薬を飲んで、ベッドに避難したのだった。



平穏とは、ほど遠い日々である.⁠·⁠´⁠¯⁠`⁠(⁠>⁠▂⁠<⁠)⁠´⁠¯⁠`⁠·⁠.