センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 なんとなくブルー


この大寒波の中を


ハローワークで紹介状をもらって


面接に出かけた。



片道1時間ちょっと。


電車とバスを乗り継いで行くのだが



バスの本数が少なく 土地勘がない上に


方向音痴なので、帰りは苦労した。



バス停は寒い。電車の駅も寒い。


家に帰ってからも 


芯から冷えた体は ずっと冷たいままだ。



おまけに首も痛くて、気持ちが悪い。


この寒さは本当にこたえる。



面接先は良い人ばかりで


私が訓練で身につけたことも


役に立ちそうなのだけれど



私は なんとなくブルーなのだ。



自分で検索して見つけた仕事で


ハローワークの人も


相手先に強力に押してくれた。



良い感触で面接を終えたのに


どうして気持ちが塞ぐのかわからない。



私は前職が福祉関係だった。


会社のHPは理想的な福祉の形が描かれ


面接も好感触だった。



しかし、


実態は、というと



社長はベンツにブランドのスーツ


愛人といっしょに経営し


愛人と住むマンションも購入していた。



しかし、残業があたりまえの仕事なのに


残業手当は一切出さなかった。



そして、いかにして公的なお金を


無駄なく取り込めるか、に懸命だった。



職員は不満だらけでも


必死に仕事に励み 消耗して辞めていった。



私が在席していた頃の職員は


今はもうほとんどいない。



だから


私は 理想的だ、と思える仕事内容の会社は


ちょっと斜めに見るようになった。



あの会社でのがっかりが 


今なお 職探しにブレーキをかける。



もし、ご縁があったのなら


思い切って飛び込んでみよう、


と思ってはいるけれど



ご縁がなければ


それはそれでホッとしそうな自分がいる。



体調不良のせいなのか ビビりのせいなのか


なんとなくブルーな私なのである。