センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

生計を維持されていないということ



「生計を維持されている」とか


「同一生計であること」とか



そういうことが重要だなんて


考えたことがなかった。




たぶん、普通に夫婦として家族として


暮らしている人は考えたことがないだろう。




前にコメント欄で書いたことがあるが


遺族年金は誰にでも貰えるわけではない。




「生計を維持されていること」が


必要なのである。









私は 夫と別居していたので、


同一世帯でもないし、現住所も異なる。



扶養からは外れていたし、


生活費も貰っていない。



ことごとく 対象外なのだ。



それを知ったのは


夫の扶養を外れて 半年後のことだった。



遺族年金なんて、ずっと遠い話だったし



別居することも 扶養から外れることも


私にとって とても大事なことだった。







夫が突然亡くなって



どんな事情があろうと、私は配偶者で


家族で、身元引受人であることを



死後の手続きの中で思い知ることになるが



同時に



「生計を維持されていること」から


はみ出すことの 不利益もまた思い知る。




国民年金死亡一時金について


コメントで教えて下さった方があった。



厚生年金にも死亡一時金はあるが


同様の理由で 私に受け取る権利はない。






年金はいつもらうのが得か


という特集をよく見かけるが



いつまで生きられるかなんて、


誰にもわからないのだから



これも一つの賭けである。




夫のように



長年、結構な額を天引きされてきたのに


一度もその恩恵に預かれない人もいる。



そして 私のように


生計を維持されていないということが



その恩恵に預かれない結果となる人もいる。 



  人生は本当に いろいろなのだ。