センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 祈ることしかできないけれど


夫が亡くなったばかりの頃は


真夜中に目が覚めて 苦しかった。



ようやく 真夜中の苦しさは無くなったが


最近は 明け方に目が覚めて


理由のわからない不安と緊張で


爽やかに朝を迎えることができなかった。







昨日の夕方



外からの帰り道、我が家の2階をふと見ると


次男の部屋の灯りが見えた。



もう、しばらくはこの灯りは灯らないのだと


思ったら 悲しくなった。







今日、次男は東京へ旅立った。



お寺へ振り込みをするための送迎とか


ぎりぎりまで 私に寄り添ってくれた。




私の 理由のわからない不安の正体は


これだったのだと気づいた。




夫の突然の死から 大変な毎日だった。


転職を控えた次男が


常に傍らにいてくれたから、


一つ一つ、片付けていくことができたのだ。








新しい生活が始まる。



次男にとって 新たな職場や仕事が


彼が思っていたものとは違うかも知れない。


厳しい毎日が待っているかも知れない。



両手を広げて 守ってあげることは


できないけれど



どうか 病まないで 



小さな幸せを



お守りにして がんばって欲しい。




 祈ることしか できないけれど。