何でも1番最初がカッコいい。

あの性加害問題で

事務所のタレントをCMに起用してきた企業が

新たに契約をしない方針を発表した。

あの大企業が先駆けを務めたため、

次々と別の企業も手を挙げた。

まぁ、横並びになるのは仕方ない。

協調性を重んじる国である。

でも、と思う。

事務所に対してのNoはわかるけれど

被害者に対する十分な救済と

全く非のないタレントたちの支援には

経済的な拠り所が必要である。

スポンサーが離れていくのであれば

映画、テレビ、ラジオなども

影響しないのだろうか？

後出しジャンケンなのに

建て前だけは立派だけれど

みんな、同じ穴のムジナ。

みんなで忖度や無関心を反省して

真摯に被害者救済への道を整えたらいい。

何でも1番最初がカッコいい。

「許しがたい犯罪だけれど

これは社会全体の問題でもある。

我が社は敢えて、契約を白紙にしない。

それが、被害者への利益となり、

事務所の更生、再生のサポートとなるよう

厳しく見守っていきたい。

才能あるタレントの芽を摘まないことも

支援のひとつであると考える」

そんな宣言をする企業があってもいい。

それはそれでものすごくカッコいい。

水に落ちた者を　さらに叩かなくていい。

人の不幸は蜜の味だけど

叩くこと自体が目的になるのなら

それもまた加害だ。

誰がどんなコメントをしたとか

しなかったとか、がっかりだとか

そんなことは見解の相違である。

人の数だけ正義があるのなら、

偏りすぎるのは怖い。

私たちがエンターテイメントに

夢とか楽しさとか、プラスのものを

沢山もらったことも確かではないか。

つまんない「オトナのイジメ」にしないで

この曲がり角の向こうに

また、きれいな景色が見えたらいい。

夜空ノムコウ / スガシカオ 歌詞付き