センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 お局様も主張する


肉体的にもヘトヘトだが


人間関係の難しさにもヘトヘトだ。



新しい職場は女性が多い。


「初めまして」のその挨拶からもう


歓迎しませんオーラが全開である(⁠ꏿ⁠﹏⁠ꏿ⁠;⁠)



それも、ひとりではない。


4,5人が全身でそのオーラを放っている。



なんでやねん(⁠☉⁠。⁠☉⁠)⁠!



でも、前の職場がそうだった。


ものすごく排他的で、


新しく入る人間を値踏みしていた。



女性の多い職場あるあるである。





今回、思いっきりガツンと来たのは


この仕事が長いという年上の女性だ。



短縮授業で、子どもたちは


お昼前にどっとやって来ていたのだが



50人ほどの子どもたちを


私ひとりで受け入れるのだ。



名前も顔も結びつかないのに、


間違いなく出席を確認しなければならない。



おまけに、体温を測ったり、


お弁当の確認もしなければならないのだ。



そういうシフトに無理があるのだが


私しかいないのなら、仕方ない。



ひとりでも、


間違いなく出席を確認できるように


受け入れるときに少し工夫をしてみた。



もちろん、


オーナーに相談して、了解を得ていた。


おかげで、短時間で間違いなく確認できた。



しかし、これが地雷を踏んだようだ。


年上の女性が、そこに不快感を持った。



午後から勤務の彼女は


オーナーから説明を受けたときには


承諾していたのだが



その後、他のスタッフに


あれこれと愚痴っている。


勝手に変更されて、何も知らされない、と。



そして、その後からも


子どもたちに同じことを言うのだ。


知らないうちに変更されていた、と。



遊びのルールから、使う机まで


やり方が違う、とことごとく文句を言う。


それも、子どもたちに言うのだ。



直接、言ってくれればいいのにな、と思う。


それに、そんなルール、聞いてないし。


統一されているルールでもなさそうだ。



その後、少し落ち着くと


その年上の女性は


私にいろいろ聞き始めた。



こういう仕事の経験はあるのか?


どこで経験したのか?


教員免許は持っているのか?



私は、値踏みされてるんだな、と思った。





この業界には、資格があった方がいい。


教員免許、保育士、社会福祉士、精神福祉士


児童指導員などなど。



資格がなくても仕事はできるのだが


資格がないと、差別される。



これは、小学校でも嫌というほど感じた。


教員免許は葵の御紋なのだ。



私は児童指導員任用資格を持っているが


学生時代、教員免許を取れば良かった、と


この業界に入って、強く思った。



それくらい差別は激しい。



年上の女性は、保育士だったらしく


そこにプライドを持っているようだ。



この他にも 障害者支援を長くしている、と


次から次へと話し続けた。



なるほど、マウントを取るって


こういうことなんだな。



私は新参者なのだから、


マウントを取ろうなんて気はないし


私のやり方を通そうとも思っていない。



ただ、ひとりで50人もの子どもたちを


漏れもなく、間違いもなく



きちんと受け入れるには


そのやり方しかなかっただけなのだ。



それも、大した変更でもない。


誰がひとりで受け入れても


間違いなくできるやり方なのだ。



それが、そんなにおもしろくないのなら


いったい、私はどうすれば良かったのか?



気に入らないことを


子どもや他のスタッフにまくし立てる、


というやり方で



彼女は私に対する不満を露わにした。


私はこういうやり方が一番苦手だ。



おそらく、彼女はオーナーに対しても


不満を持っている。



自分がいかにこの施設に貢献しているかを


聞かされた。



はい、はい。知らんがな╮⁠(⁠╯⁠_⁠╰⁠)⁠╭


私はまだ、ここに来て10日だぞ?



同じ職場で働くのだから


気持ち良く協力し合えばいいではないか。



いったい 


なんだって そんなに排他的なのだろう。



異分子の私は


どうしたら こんなギスギスした、


冷たい職場に馴染めるのだろうか、と



暗い気持ちで家路についたのだった。