センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 年齢不問


少しは就活に動かなくては、と


10月にハローワークへ行って



年齢不問のパートに応募してみた。


早速、相手方に電話してくれたのだが


年齢を聞いて、速効で断られた。



仕事を覚えるのに3年はかかるし


シニアは目が悪くなる頃だから、


ということだった。



はい、はい。おっしゃる通りです。



私はあっさり納得して


じゃあ年齢不問、って書かなきゃいいのにと


心の中で文句を言ってハロワを後にした。



今までずっと子ども関係の仕事だったので


年齢不問は本当に年齢不問だった。



子ども業界は人手不足なので


シニアだろうがなんだろうが


働く気のある人が欲しいのである。



去年、働いていた放課後等デイサービスは


指導員の最高年齢は80歳だった。



その前の年の12月30日、


やはり就活中だった私は ネットで


その放課後等デイサービスに応募した。



すると、その1時間ほど後、


もうすぐ日付が変わる、という頃に


その会社の社長から連絡をもらった。



速攻で面接の日が決まった。


他にも2件、子ども関係の仕事に応募したが


どこも速攻でウェルカムだった。



それくらい本当に人が足らなかったのだ。



もちろん、その前に


小学校で支援員をしていた、ということも


有利に働いたのだろうけれど



当時、転職活動中だった次男に


羨ましがられるくらい、ウェルカムだった。




だから、年齢不問の募集に


年齢で断られる、という初めての出来事に


少々びっくりしたのだった。



まぁ、これがあたりまえの現実なのに


私はうっかり他人事のように思っていた。



スマホのカメラを作動させるとき



うっかりアウト・インを


切り替えてしまうことがある。


そのときの驚きに似ている。



カメラには 眉根を寄せたこわいおばさんが


映っている。



美容院の鏡で自分の顔と対峙する時と同じで


ギョッとする瞬間だ。



現実を直視することは大事だが


なかなか痛みを伴う瞬間でもある。



最低賃金でいいんだけどな。


正社員なんて望まないんだけどな。



またもや私は


この暮れの気忙しい時期に


就活に頭を悩ませているのである。



あ〜、大掃除もしなくては、なのだけれど。