センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 ただ、それだけなのに


夜、大河ドラマを見ていて、


北条氏の言葉にハッとした。



攻め込むこともなく、


攻め込まれることもなく



ただ、平穏に暮らしたいだけなのに


何故、それが叶わぬのか…



本当だ。


何故、それが叶わないんだろう。



テレビでは、


相変わらずウクライナとロシアの戦況を



ゲームの展開を読むみたいに


したり顔で話しているけれど



本当に どちらかだけが善で


どちらかだけが悪なのか



本当に 防ぐことも やめることも


できないことなのか



誰にとっての利益で


誰にとっての正義なのか



そういうことを 冷静に見なければ、と


思うのだ。



国のために、というそのひと言で


人々は結束するけれど



国は 国民のためにあるのに


その国民が命を犧牲にしてまでも


守らなければならないものって



何だろう?



たくさんの血を流して


手に入れたものは永遠なのか?


誇れるものなのか?



攻め込むこともなく


攻め込まれることもなく


ただ、平穏に暮らしたい



そういう願いを


あたりまえに叶えていくことが


どうしてむずかしいのだろう?



これが人間の煩悩。


永遠に答に辿り着けないテーマ。