黄色い猫族
私は猫が好き。
子どもの頃から、
猫のいない生活をしたことがない。
キジトラ、サバトラ、黒、ハチワレ、三毛、
色んな猫を飼ってきた。
どんな猫も好きだし、可愛い。
でも、いちばん好きなのはハチワレ。
20年の天寿を全うした猫もハチワレだった。
もう一度、ハチワレを飼いたいと思う。
で、コタロウである。
彼は7年前に既にもう4匹もいた我が家に
選択の権利も与えず、押しかけてきた。
小さいくせに強引で
絶対にここを離れない、という強い意志で
うま〜く入り込んだのだった。
今、残っているのはコタロウだけだ。
コタロウはうるさい。
彼は外が大好きなのだが
どこかで私を見かけると、まぁ、うるさい。
そこまで鳴かなくていい、というくらいに
うるさく鳴く。
私はコタロウを茶トラとは言わず
「黄色い猫族」と呼ぶ。
コタロウの毛は、私にとっては黄色いのだ。
ハチワレ族が好きな私にとって
黄色い猫族は好みの対象外だったけれど
甘ったれで、よく鳴くこの黄色い猫を
私はとても愛している。
「君はホントにいいこだね〜😻」
と1オクターブ高く話しかける声は
まさしく「猫撫で声」である。
アレクサのように、あれこれできないけれど
アレクサよりずっと
私を癒やしてくれる黄色い猫族なのである。
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