センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 始まりは卵から


私は、中学生のとき 


さだまさしさんのファンだった。



さださんは、


コンサートでのトークが抜群にうまく、


それだけ集めてDVDができたくらいだ。



そして、多くのアーティストと同じく、


演技もできて、文才もある。



とても素敵な人なのだけれど


あの「関白宣言」は ちょっとなぁ…



さださんの本意は別のところにあった様だが


やっぱり、ちょっとなぁ…



昨日の「アンサーソング」という記事に


さださんの「関白失脚」も貼ったけれど



実は、あの曲にも う〜ん?と


思うところがある。



なんだか妻のことを


食っちゃ寝してるみたいな表現があって



それが さださんのユーモアなんだけれど



世の奥さま方、


主婦って そんなに寝てる暇ありますかね?



シニア世代ならば


「ダメおやじ」の漫画を知っていると思うが



あのダメおやじの奥さんをイメージさせる、


ものすごく 定型なダメ主婦像である。



主婦ってね、忙しいんだよ。


外注すれば、月に40万かかるって


ちゃんと試算されてるんだけどな。





さださんは、妻に虐げられる夫に


がんばれ、のエールを送っているのだが



私の受けとめ方はちょいと違う。




若い頃、


初めが肝心とばかりに関白宣言をしたけれど



その上からの姿勢が 妻にワンオペを強いて


忍耐の器の許容量を超えてしまったのだ。



そうして 妻は強くなり


関白は失脚することになる。



仕事ができるか否かなんて関係ない。



妻への思いやりがあれば


仕事なんてできなくても 失脚はしない。



夫婦はお互いさま。


卵が先か鶏が先か、の話である。



でもね、卵が先なのだよ。


どんなことも 卵から生まれるのだよ。



大事な人がいるのなら


全力で大切にしなくては。



自分の自由と同じくらい、


相手の自由も大事にしなければ。



百恵ちゃんも歌ってたよね。


「私、貴方のママじゃない」



守っているつもりで


守られていることに気づいて欲しい。



卵は大事に温めなければね。


心が離れてしまう前に。





Carole King - You've Got a Friend (from Welcome To My Living Room)