センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 末吉も悪くない


神社で引いたおみくじは


やっぱり、と言うか 予想を裏切らない、


末吉である。



大吉を引くぞ!という思い入れもないし


たぶんそんなものだ、と思っているので


末吉に愛されてしまうのだろう。



今まで 大吉を引いたことは1度しかない。



若い頃、デートで出かけた神社で


大凶を引いたことさえある。



大凶を引いたときは


がっかり、という気持ちと共に



「大凶ってホントにあるんだ!」


という驚きがあった。



そのデートの相手と結ばれなかったのは


当然かも知れない。




その後、ずっと


小吉と末吉がランダムに続く。



これは 私という人間をよく表しているな、


と思う。



たかがおみくじ、されどおみくじである。



けれども


今年は、末吉を引いても 嬉しかった。




 日々を心直く正しく過ごし、明き清き


 誠の道を求め続けるならば、


 例え苦難が訪れようとも必ずや


 克服出来るでしょう。


 さぁ心豊かに実り多い人生を歩みましょう




と書かれていたのだ。


最後の言葉が くたびれた私の背中を


優しく押してくれる。




「波のおと 嵐のおともしずまりて


 日かげのどけき大海の原」



このうたが 霞のかかった私の心に


明るい光をもたらしてくれる。



     末吉、良し!


心穏やかに 静かな海原を歩んでいこう。