センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 フルスイング


兄から 母の問題行動を知らされた夜、


私の頭にスイッチが入った。



ネットで短時間勤務の仕事を探し、


いくつか応募した。



翌日、決まっていた勤務先に事情を伝え


採用を辞退した。



義姉夫婦に義父の土地問題について


どちらが相続するかを決めるための提案を


手紙に書いて送った。



私が相続しても、またすぐに息子たちが


受け継ぐことになるので、私は相続しない。


長男にも管理するのは無理だ。



誰も相続しなければ、次男が相続する、


と言うので、その旨を伝えた。



義姉夫婦は私よりさらに年上なのだから


やはり相続は次の世代がいいだろう。


その子どもたちと相談してもらうのが良い。



そして、金融機関に出かけた。


私が何かあったときのために貯めておいた、


夫名義の定期預金を解約するためだ。



私が貯めておいたんだけどな。


でも、夫の名義にしたから、


相続手続きが必要になるのである。



戸籍謄本とか印鑑証明書(相続人数分)とか


必要書類を持って行ったけれど


さらに故人の全部事項証明書が必要らしい。



また、それらを全部持って行き


息子たちに金融機関に提出する書類に


サインと押印をしてもらうことになる。



あ〜、めんどくさい¯⁠\⁠_⁠༼⁠ ⁠ಥ⁠ ⁠‿⁠ ⁠ಥ⁠ ⁠༽⁠_⁠/⁠¯


良かれと思って 自分で貯めたお金なのに


なんでこんなにめんどくさい?



そうして、帰ってくると応募した会社に


「今日の夕方なら面接してもらえます」


という、派遣会社からの連絡が。



面接をお願いし、


速攻で履歴書と職務経歴書を用意した。



前前職とよく似た業務なので


これまた速攻で内定をもらった。



人から敬遠される、早朝の勤務もあるが


朝の早い私なら、支障はない。



戸惑うことも、迷うこともなく、即決だ。



こうして、昨日の私は忙しくがんばった。



そして今朝、


派遣会社から義務付けられている健康診断も


済ませた。



迷うことも悩むこともない。


私の頭の中でスイッチが入り



前へ前へと進むことになった。



母の問題は 私が動かなくてはならないし


短時間であっても 働かねばならない。



条件を満たせば、前進あるのみである。



こうして


私は 先送りにしてきた問題と向き合い


片っ端からやっつけていくことにした。



ある意味、母に感謝の


フルスイングの日々なのだ。