センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

気がついたら 夏は終わる


弁護士から 夫の預金通帳を見せて欲しい


と言われた。



給料の振込金額とか


会社が夫に貸し付けた、というやり取りが


記帳されていないかとかを 


見たいのだという。




そんな記帳はない。


夫の会社は今どき、現金手渡しなのだ。




そう言うと


事務所の女性が驚いて声を上げた。



「えっ!(爆笑)」


「今どき給料が振込じゃないんですか?」



いや、そこまで笑わなくても(・o・;)




私も結婚当初からずっと思っていた。


今どき、現金手渡しなんて…昭和か?






夫が どこかでお金を借りていたりするのが


怖かったので


冬に3社の信用調査会社に調査を依頼した。



どこにも借入金はなかった。


しかし、会社の連帯保証人の件も 


載っていなかった。



弁護士によれば 会社関係と


個人の借入金は別になるのだと言う。



突然現れた、会社からの貸付金は


いったいどんなものだったのだろう。



貸付金80万円に対して


延滞利息が18万円にもなるのは


どういうわけなのだろう。



高利貸しかಠ_ಠ




夫の預金通帳には 貸付金の金額など


いつでも返せるくらいの残額があった。



貸付金は 弁護士を入れたことへの


わかりやすい対抗措置だ。



弁護士は夫の通帳の残額を見て


この案件の落とし所を探るのだろう。




ふと 国と国との争いは


こんなことと同じなのだろうと思う。



リスクを避けるために


過剰な防衛に走り 領土や富を得るために


攻撃を仕掛ける。



互いが 意地になって引けなくなる。



危ない、危ない。


私も 意地になりそうな気持ちが


頭をもたげる。



不毛な争いは 人を醜くしてしまう。



相手方は リスクを負うことを


過剰に恐れているだけだ。


私が不安なように 相手方も不安なのだ。



力と攻撃でしか守れないものは


結局、脆くて 儚い。



不毛な現状を打開できるのも


また人なのだ。




夫の宿題は重いが 


私も相手方も 学ぶべきことがある。





気がついたら


夏は終わりを告げようとしている。



厳しい暑さの中にも秋の気配を感じる。



過緊張の朝は 深呼吸で乗り切っていく。