センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 リフレッシュ

マスオさんこと、男のおばさんから


八朔や甘夏が大豊作だから、


良かったらもらって、とLINEが来た。



柑橘類が大好きな私である。


ありがたくいただくことにする。



せっかくだからお茶でも、と


古民家カフェでモーニング。



トーストにはちみつを塗ると美味しいな、と


思いながら、人間修行の話を聞いてもらう。



マスオさんは、否定も肯定もせず


ただ、笑いながら聞いて


アドバイスも何もない。



結局、人間って


ジャッジして欲しいわけじゃない。


アドバイスが欲しいわけでもない。



ただ、聞いて欲しい、と言うか


吐き出したい、と言うか、


そんなとこ。



これが女友だちだと


ジャッジされたり、アドバイスをくれたり


何か結論に導きがちになる。



結論は自分で出すものだから


玉虫色でいいのだと思う。



本当に山ほどの柑橘類を貰って


私もうぐいす餅とおはぎをお土産に渡す。


彼は3人家族なので、3人分。



バレンタインデイだったけど、


マスオさんにチョコは違うなぁ、と思って。



気になっていたけれど1度も行ったことのない


小さなお店で買ったそのおやつは



甘すぎない、私好みのあんこで


とても美味しかった。



今朝、マスオさんからのLINEには


そのちょうど良い甘さのおやつを


奥さまと食べたことの報告があった。



気に入ってくれたようである。



我が家もなぜか3人分買ってしまったのだが


長男がペロリと食べてしまった。


美味しいものを共有できるのは嬉しい。



少し風邪気味で喉、首、肩が痛いのだが


気持ちはちょっとリフレッシュできた。



色も恋もなく、


競うことも、見栄を張ることも必要がない、


というのは大変ありがたい関係である。



人間修行にとことん疲れてしまった私は


この丁度良い距離感に救われるのである。