センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 失敗の後始末


今週、私は自分の失敗の後始末に追われた。



月曜日、楽天カードに電話した。


カードを止めるためである。


想定内だが、なかなかつながらない。



火曜日、再度消費生活センターに電話した。


受取拒否をヤマト運輸に申請したが、


それ自体が良かったのか知りたかったのだ。



結論を言えば、


受取拒否自体はもうどうでもいいらしい。


つまり、私の気持ち次第ということ。



楽天カードには詐欺サイトでの購入金額が


既に上がっているので、


そのままなら、4月に引き落とされる。



品物を受け取って終わりにしてもいい。


見たくもないのなら、受取拒否でもいい、


ということである。



何もなしでお金だけ払いたくない人は


粗悪品であろうと受け取るし、



それを見るたびに自分に腹が立つのなら、


見たくもない人は受取拒否をするらしい。



さて、どうしたものか?



と考えたら、


やはり受取拒否が正解だと思えた。



詐欺だろうが何だろうが、


私はキャンセルしたのである。



受取ってしまったら、


住所も電話番号もわからない相手に


返品するのは困難である。



しかし、そこまで考えたとき、


そもそもこの発送履歴の画面そのものが


デタラメな貼り付けなのでは?と気づいた。



詐欺の発覚を遅らせるために、


発送したと見せかけたのではあるまいか?



そう考えたら、道筋が明確になった。



何もかもデタラメであるのなら、


むしろ詐欺サイトであると証明をするのに


好都合なのではないだろうか。




そこで、今度はクレジット協会に電話した。


ここにも相談部門があるのだ。



クレジット協会の相談員は男性だった。


時系列に沿って相談内容を話し、



カードの引き落としを止めるのは困難か?


と率直に聞いてみた。



相談員は、冷静沈着な態度で内容を把握し


こちらを諭すでもなく、期待させるでもなく


楽天カードの電話番号を教えてくれた。



一般的に開示されている電話番号ではなく、


九州にあるという楽天カード会社の


お客様相談室の電話番号だった。



今回、大変だったのは、


こうした案件に対応してくれる楽天カードの


受付窓口がよくわからなかったことだ。



楽天カードのアプリでは


カードのトラブルについては


チャットが対応してくれる。



でもそれは、カードを落とした、とか


失くした、とかというカテゴリーだ。



そうじゃない。


詐欺サイトにカード番号を入力したから


もうこのカードを使えなくしたいのだ。



こんな質問事項はチャットにはない。



あぁ、もどかしい…



楽天カードの電話番号に電話をすれば


これも音声案内から始まり、


挙句の果てにカードアプリに案内される。



だから〜、そうじゃなくて〜…💦



やっとオペレーターの番号に辿り着いても


「ただいま大変込み合っております」と


お決まりのアナウンスが繰り返される。



我慢して我慢して、待って、待って、


ようやくつながったけれど、



男性オペレーターの対応は冷やかである。


「こちらではキャンセルはできません」



いや、そうじゃなくて、


悪用される恐れがあるから止めたいのだ、と


必死に言って、どうにか話が通じた。



支払い停止の対応などしてくれそうもない。



だから、そういうカードのトラブル専門の


窓口専用ダイアルが知りたかったのだ。



クレジット協会の相談員は


あくまでも中立的立場で、フラットに


この電話番号を教えてくれた。



これが九州にある会社につながるので、


音声案内から始まるけれど、


すぐに2#を押せばオペレーターにつながる。



とそこまで教えてくれた。


電話料金を心配してのアドバイスだった。


クレジット協会、親切である。



最初に電話相談した消費生活センターは


明るくハキハキした親しみやすい相談員だが


ほぼあきらめろ、と言っているのに等しく



寄り添ってアドバイスをしてはくれたけれど


解決への糸口はつかめなかった。



というわけで、


九州の電話番号を手に入れて、


早速電話をかけてみた。



音声案内が始まったら、2#。



ここの窓口も男性だったが、


申出書を出してもらうことはできるが、


審査をすることになる、と上からだった。



はい、はい。迂闊な私が悪うございました!



心の中でつぶやいて、教えられた通りに


クレジット協会から異議申立書を


ダウンロードして、印刷した。



ここまで来ると、落ち込む気持ちよりも


超前向きになる。



解決するか否かはわからないけれど、


とりあえず土俵には上がることができる。



ここが、私にとって大事なことなのだ。



面倒くさい書類集めは、


夫の後始末のときに経験済みである。


投げ出さない自信はある。



この他にも、私は購入した翌日に


越境消費生活センターにもメールしている。



ここは、外国のサイトとの取引トラブルを


中心に扱うセンターである。



英語や中国語などに堪能な相談員がいると


前に聞いたことがある。



相談は電話ではなく、メールになる。


おそらく山ほどの相談メールが来る。



時間がかかるだろうから、


あまり期待はしていなかったけれど、



今週、届いたメールは


私の相談内容を簡潔にまとめて復唱し、


カード会社との交渉手順が書かれていた。



これがとても良かった。



このメールをそのまま印刷して送れば、


経緯が簡潔にわかるし、


私が自己都合でキャンセルするわけではない


ということもわかる。



専門家のアドバイスをそのまま


交渉先に送ることができるのである。


こちらの言い分の信用度が格段に上がる。



そのアドバイスに対してもきちんと返信し、


カード会社と交渉した結果についても


報告する、と結んだ。



すると、またその内容を復唱してまとめた


簡潔な返信が届く。



この越境消費生活センターとのメールを


印刷して送ることもアドバイスにある。



この丁寧なメールも私の返信も全て印刷し


詐欺サイトに送信したメールも全て印刷し


注文メール、発送メールも印刷した。



インスタグラムのアクティビティに


アクセスした詐欺広告の履歴が残っていた。



偽のHPのトップ画面、キャンセルポリシー、


購入した品物と価格の画面など、など…



全て印刷したプリントは


軽く10枚を超えていたけれど、



郵便局でレターパックライトを買って、


異議申立書も記入して


本日、無事に投函と相成った。



これで私の後始末の80%は終わりである。


もう、やれることは全部やった。



だから、もうどんな結果でも悔いはない。


とりあえず後始末に動いたことが


私にとっては重要だった。



消費生活センターにも


越境消費生活センターにも相談した。



その相談内容、トラブル内容は


センターに蓄積され、注意喚起という形で


フィードバックされる。



私の迂闊でバカな失敗は


誰かの失敗を未然に防げるかも知れない。


何より、私自身への十分な戒めとなった。



さぁ、また新しい週の始まりである。


まだ、私自身のことではない、別の問題も


抱えている現状ではあるのだが、



とりあえず、ひとつ終了だ。


次の問題解決に向けて、粘り強く進むぞ、と


またひとつ深呼吸するのだった。