センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 赤いシクラメン


いわさきちひろが最後に残した絵本は


「戦火の中の子どもたち」である。



いつだって戦争は


罪のない人々や未来のある子どもたちを


犠牲にする。



いつの時代も、世界のどこかで戦争が起きて


子どもたちは怯えながら生きている。



この詩の最後の1行が胸を貫く。


私たちは、この言葉を


どれだけ自分ごとと受け止められるだろう。





小さな子どもたちを怯えさせるような、


武器や兵器は作っちゃいけない。



そんなものを売ろうだなんて


浅はかに考えちゃいけない。



そんな国にはしちゃいけないし、


そんなことを許しちゃいけない。



そこに目をつぶるような


私たちでいてはいけない。



子どもたちが子どものままで死に、


その短い一生が



「ずーっと せんそうのなかだけ」なんて


あまりにも悲しい。



誰かの希望の先に生きている私たちが


そこに無関心だなんてありえない。



「どうせ何も変わらない」なんて


つまらない言い訳は踏み潰せ。



赤いシクラメンは今日も咲く。