虹の橋
いつも日曜日の朝は
FMラジオをつけて過ごす。
なんとなくTV、という選択はなく、
なんとなくラジオ、が日曜の朝の気分。
そうして、もうすぐお昼というタイミングで
木村拓哉さんの番組が始まる。
その日、冒頭で木村さんは
西田敏行さんのことに触れていた。
私たちがイメージする、
あのあったかい笑顔の西田さんそのままの
素敵なエピソードを話されていた。
そして、その話の最後に
「西田さんが虹の橋を渡って」という、
表現をされた。
木村さんが「虹の橋」という言葉を使うのが
少し意外な感じがして、印象的だった。
そうしたら、
ネット民が吠えた。
「虹の橋を渡って」という言葉は
ペットに対して使うものであって、
人に対して使うのは失礼だと言うのである。
木村さんは大スターなので、
発信したことについて叩かれることは
珍しくない。
で、「虹の橋を渡る」と言う言葉について
調べてみた。
これは、エドナ・クラインという男性が
60年以上前に愛犬が死んだときに書いた詩で
そこから生まれた言葉なのだという。
つまり、虹の橋は
天国へと向かう橋ということだ。
であるならば、
人が虹の橋を渡った、と表現することは
間違いではないと思う。
ペットも家族だ、と言う人が多いのに
虹の橋を渡る、という表現について
ペットといっしょにするな、と吠えている。
それはやっぱり、
人の方が上である、と考えているからで
それもまた尊大な考えではないか?
などとあまのじゃくなおばさんは考える。
西田さんには、
虹の橋のたもとで待っていてくれる、
可愛い相棒はいただろうか。
世の中のそんなちっちゃなさざなみを
西田さんはおおらかに笑い飛ばしながら
悠々と歩いて行かれたことだろう。
神さまの前ではみんな平等なのである。
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