人は死ぬ
あたりまえだけど、人は死ぬ。
そのあたりまえを
本当はあたりまえと認識していないことに
突然気づかされる。
身近な人が突然に亡くなると
あぁ、人って本当に死ぬんだ、と思う。
祖父母や義父母、父や夫を見送っても、
人の死があたりまえのこととして
自分の中に入ってこない。

年末に美味しい玉子巻を届けてくれた人が
突然亡くなった。
私はランチに出かけていて、
会うことができなかった。
会えていたらどうなのか、と言われれば
そうなのだけれど…
それでも最後に会いたかった。
ヒートショックは
1月、2月に最も多い事故だろう。
その人はお風呂に入って、そのまま倒れた。
死ぬことなんて想像もしなかったはずだ。
義母もお風呂で亡くなったが、
お風呂場にきちんとたたまれた衣服があって
それを見たときの強烈な痛みは忘れない。
残されたご主人は
奥さまの衣服をどんな気持ちで見ただろう。
その痛みを思うとたまらない。
もういない。
もう会えない。
人は死ぬって知ってるよ。
知ってはいるけど、わかっていない。
もういない。
もう会えない。
あたりまえなのにね。
自分もいつか死ぬのにね。
こんなに突然にこの世から消えるなんて
きっと、
あなたがいちばん驚いてるよね。
古澤巖さんのヴァイオリンが好きだったから
私も今夜はヴァイオリンで眠るよ。
N.ヘス / ラヴェンダーの咲く庭で(Solo Vn. 古澤 巌)
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