センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

今年の終わりに決めたこと

あの日、


「何もしてくれてないよね。」


と、夫は言った。


「よくお金を取りに来れるよね。」





それは、4年前のことだ。


次男が大学を卒業し、


社会人として働き始めた頃だった。



夫の会社は今どき珍しく、


給料は振込ではなく、現金渡しだ。



次男が大学に入学したときから


別居を始めたのだが


生活費は夫から直接受け取っていた。



その日もお金を受け取り、すぐに帰ったが


その後、


夫は程良くアルコールが回り


その勢いで電話をかけてきた。




「何もしてくれてないよね。」




そうだ。そのとおりだ。



洗濯も 掃除も 料理も



夫のためには 何もしてない。



それなのに



「よくお金を取りに来れるよね。」





夫と結婚してからずっと



私は彼にとって



どういう存在なのかと考え続けていた。



そして



この日、



彼から発せられた言葉を



私はずっとわかっていたことを



改めて確認したのだ。




私は、つまりそういう存在だった。






だから



もう、彼からお金は受け取らない。



私の自由は売り渡さない。



私の人生は売り渡さない。



そう決めて、今がある。




そして



それでも 



お酒に溺れて プライドも捨てて



家族だからとあたりまえに頼る夫を



どうしたら 切り離すことができるのかを



真剣に考える時が来た。






もう、彼には利用されない。




今年の終わりに



私は私の人生を



絶対に守ると決めたのだ。