センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

12月の思い

歳を重ねると、毎日があっという間だ。


特に、


12月は中旬を過ぎると


加速度をつけて駆け抜けていく。





クリスマスやお正月を待つ、


キラキラした華やかな12月だが



誰もが等しくこの月を


待ちわびているわけではない。



病や、別れや、つらい出来事や


そうした様々な荷物を背負って



あまりにも眩しすぎるこの時期を


うつむきながら過ごしている人もいる。



ツリーやイルミネーション、


毎年流れるクリスマスソング。



希望に満ちた光の数々が


眩しすぎて、痛い人もいるのだ。





そういう、


若い頃には見えなかったものが


歳を重ねて見えてくるのは、



きっと


自分にもそんな時が


何度かやって来るからだ。





今、


悲しい人や


苦しい人や


ひとりで膝を抱える人に


できることは何もないけれど



いつかまた


この慌ただしさや キラキラした毎日を


あたりまえに感じられる日が 


必ず訪れますように、



     ただ、祈る。