センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

彼女は毅然とNoと言う


自衛隊の性暴力について


彼女は顔を出し、名前を出して告発した。



ものすごく勇気のいることだったと思う。



当事者たちは


厳しい処分を受けることになった。



これもある意味、大きな転換点だ。



男社会の中で こうしたハラスメントは


きっとあたりまえにあった。



ただの悪ふざけ、とか


そんなことは うまくあしらえ、とか



女性にばかり我慢を押し付ける。



上司も他の同僚も


何が悪いのかなんて わかってなかった。



見て見ぬふり、というより


レクリエーションのように


ただ楽しんでいたに違いない。



時期が時期だけに


ここは早期に幕引きが必要だ。



防衛費を増額して 装備を完全に固めても


自衛隊には人が足らない。


あの手この手で人集めが必要だ。



そんなときに


セクハラだのパワハラだのは


自衛隊のイメージを大きく損なう。



みんな、知ってたくせに


何が悪いかもわからないくせに



由々しき問題、みたいな体裁だ。



自衛隊が好きで、懸命に努力していた人を


こんな形で失うなんて


本当に残念なことだ。



でも、私たちは知っている。


これは自衛隊だけの話じゃない。



そこでも ここでも どこででも


無数に転がっている話なのだ。



そうした社会に 彼女は拳を上げた。


あらゆる誹謗中傷を覚悟してでも


顔を出し 名前を出して。




 そうした社会に


 彼女は毅然とNoと言う。