センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 あと少しだけ


前にいっしょに働いていた人が


亡くなったことを知らされた。



夏に余命2年だと聞いた。


しかし


9月になると突然余命2か月になった。




あっという間だった。




明るくて元気な女性で


素敵な家を建て、国内も海外も


たくさん旅行に出かけた。



誰もが羨むような人生だった。



何があっても乗り越えていける人だと


思っていたけれど



あっという間に いなくなってしまった。




生きていると つらいことも多くて


消えてしまいたくなる日もあるけれど




冷たく降る雨も 雨上がりの空も


生きているからこそ感じられる。




私たちはため息をつきながら


今日を生きられなかった人たちの


1日を生きる。



あと少しだけ


と、祈る思いで生きてきた人たちの



どうしても届かなかった明日を生きる。




つらいことも 悲しいことも


ちゃんと受け止める。


それが生きてるってことだから。




あと少しだけ



その祈る思いを 生きてる人は


忘れてはいけないんだよね。