センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

眩しくて あったかくて でも、どこか切ない


朝のウォーキングが辛くなってきた。


あまりにも疲れすぎているし、


平日は時間のゆとりがない。



それでも、


自分に喝を入れて なんとか歩き出す。





犬の散歩に出かけるご夫婦とすれ違うと


いいな、私にはないしあわせだな、と思う。



私は今の暮らし方が気に入っているし


特に不満もない。



でも、やっぱりその幸せは羨ましい。




そうして


また歩いていくと 老いた犬を散歩させる、


老いたご婦人に会う。



犬はもう15歳だと言う。歩くのも辛そうだ。


これも 老々介護だな、と思う。





さらに歩いていくと 豆柴わんこに出会う。


この子は 何年か前には


会うとものすごくはしゃいでくれた。




今は ツンデレキャラだ。


顔が合うと そっぽを向き、


「撫でてもいい?」と聞くと


わざと後退りする。



ご主人が


「柴犬、あるあるですね。」と笑う。





日常の何でもない光景だが、


犬でも人でも 


寄り添える幸せは なんだか眩しい。



眩しくて あったかくて


でも、どこか切ない。



この人たちの 寄り添える幸せが


少しでも長く続くといいな、


と思う朝なのだ。