「よろこびのうた」
まだ明るい夕方、
ピーチクパーチクやたら賑やかである。
空を見上げると、
巣を離れたばかりのツバメたちが
すごい勢いで飛んでいる。
ビュン!と音がするようなその勢いは
初めて自転車に乗れるようになった、
元気な子どものようである。
嬉しくて嬉しくてたまらない、
楽しくて楽しくてたまらない。
ビュンビュン飛んでは、ピーチクパーチク。
キャッキャッとはしゃぐ幼子みたいで
そのあふれるような喜びが眩しい。
ちょっとくたびれてしまった私は
夕方の歩道橋から
この眩しい命の塊たちに救われる。
自分の翼で飛べる喜び。
自由に生きられる喜び。
何も恐れず、ただただ夢中で羽ばたく。
どんなもんだい!と言わんばかりに。
私たち人間は、こういう喜びを忘れてる。
日々のあれこれに薄汚れて、
自由に飛べる喜びを忘れてる。
ツバメたちのはしゃぎっぷりを
微笑ましく眺めながら
生命の輝き、なんて遠く忘れていた言葉を
思い切り胸に吸い込んだのだった。
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