センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 つらい思いをしたあとに


バタバタと忙しく過ごしていたら、


あっという間に11月も終盤である。



あれこれ家の中の棚卸しをしていたら、


新聞の切り抜きが1枚出てきた。



雑に切り抜かれたその紙片には


こんな言葉が書かれていた。



「なんだかうまくいったなと思うことは、


 全部つらい思いをしたあとだった」



朝日新聞「折々のことば」に取り上げられた


小田和正さんの言葉である。



無理はしない。


けれど、無理しないというのは


楽をすることではない。



「楽したものは信用できない」から


ずっと自分に負荷をかけてきた、と。



つらい思いをしたそのあとに


必ず得られる何かを知っている人の言葉だ。



日々、少しずつ劣化していく。頭も体も…



でも、年齢を重ねた分だけ、


自分の中に蓄積されてきた何かがある。



「つらいことは信用できる」



私がこの新聞を切り抜いた理由は


小田さんのこの言葉にあると思う。



今はつらくても


今は頑張れなくても



つらい思いのそのあとに


必ず得られる何かを信じて



みんな、頑張れ。心だけ頑張れ。



そうして、ぼちぼちいこか。