センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 夏休みの魔界


夏休みが終わった。



やれ、やれ…


ではなく、「やった~!」である。


もう両手を上げて「バンザ~イ!」なのだ。



いつも4時間から5時間の勤務なのだが、


長期休み中は6時間勤務になる。


これが長い。



子どもたちにも長いらしく、


「暇〜」「やることない」「退屈〜」


と刺激を求め続けるお猿軍団。



部屋で走る、階段で走る、廊下で走る!



私たちは毎日叫ぶ。


「走らな~い‼️」



馬の耳に念仏、というのは


こういうときに使うのか?と虚しく思う。



いや、お猿の耳に説教である。



しおらしく頭を垂れてはいるが、


実はな〜んにも聞いちゃいない。



とりあえず「ごめんなさい」って言っとく?


みたいな、反省も後悔もないお猿軍団。



夏休み前に買って揃えた鉛筆も消しゴムも


もう幾つも残っていない。



なぜだ〜!


どこに消えるんだ〜!



この施設には迷宮に繋がる穴でもあるのか、


消えたモノは二度と出てこない。



とりあえず、消しゴムが何故消えるのかは


判明した。



まずは男子が切り刻む。投げて遊ぶ。


女子は練り消しを作り始める。



切り刻まれた消しゴムを踏み、


練り消し作成のための消しカスを踏み、


私たちの靴下は常にそれらが張り付くのだ。



エアコンの設定温度は18度(!)なのに


室内温度は31度になる。



暑いわ、うるさいわ、汚いわ…(⁠╯⁠°⁠□⁠°⁠)⁠╯⁠︵⁠ ⁠┻⁠━⁠┻


夏休みの学童は魔界である。



何かひとつメリットを見つけるとすれば、


とても大きな声が出るようになったこと。


声帯が鍛えられるのであるᕙ⁠(⁠⇀⁠‸⁠↼⁠‶⁠)⁠ᕗ



ありがたいのか、ありがたくないのか(⁠ب⁠_⁠ب⁠)



走るな、と言うのに走って転んだ男子は


口をぶつけて流血騒動、大泣きだ。



痛々しく腫れた唇を見て、


保護者は困惑する。密かに腹も立てる。



「先生たちは見ていてくれなかったんですか」


とのたまわれるのだが、



いや、耳にタコ級に注意してますけど(⁠・⁠o⁠・⁠;⁠)


走って自分で転ぶのまで助けられませんぞ!


動画にして、お見せしたいくらいですわಠ⁠_⁠ಠ



やってらんな〜い(⁠ノ⁠≧⁠∇⁠≦⁠)⁠ノ⁠ ⁠ミ⁠ ⁠┻⁠━⁠┻



というわけで、


混迷の夏休みが終わった今、


私はひとりで祝杯をあげたい気分なのだ。



ブラボー!



学校の先生たちは


きっと今頃、深ーいため息をついて、


憂鬱の海に溺れていることだろう。



子どもの憂鬱?


丸めて空に飛ばしちゃえ!