お盆休みもあっという間に終わる。

私はまた明日から仕事だ。

次男は日曜の夜遅く帰って来て、

明日、帰る予定だったのだけれど

台風で新幹線が終日運休となった。

土曜日に千葉であるフェスに行く予定らしく

仕方ないので、今晩帰ることになった。

こちらも午後から大雨である。

一昨日、長男、次男と3人揃って

夫のお墓参りに出かけた。

朝から強い日射しとものすごい暑さで、

ビールとお花を持って出かけたけれど、

早々に退散した。夫は苦笑いだろう。

広い墓地には日射しを遮るものもなく、

強い日射しに焦げてしまいそうだった。

帰りの車の窓から見上げた空は

入道雲がモクモクと流れていて

まさに夏空そのもの。

この一瞬、初めて「夏」を感じた。

私の中で終わってしまった夏は

この一瞬で初めて感じられたもので、

きっと私の中では始まってもいなかった。

良かった。私にも夏は来た。

そして、夏は終わる。

兄から差し入れの鰻を黙々と3人で食べて

平和で平凡な幸せのありがたさを思う。

79年。その月日の分だけ失われたもの。

それは、平和であることへの強い思い。

戦わない、と決めた尊い思い。

国のために、人の命を差し出す矛盾。

愚かな権力者の歪んだ正義に踊らされぬよう

私たちは幾多の尊い命が残酷に奪われた、

その事実に向き合う。

もう二度と戦争はしない。

その誓いを改めて思い出す日。

平和の中で家族と向き合える喜びを

忘れない日。

今日はそんな日。

この世界のどこかで

そんな日を心待ちにしている人たちが

今なおいる、という現実を知る日。

他人事にしてはいけない、と考える日。