センチメンタル同盟

頭と身体の衰えが一致しない私の老いへの初めの一歩

 アンチテーゼ


今朝の朝日新聞で目を引いたのは、


俳優の松重豊さんのインタビューである。



松重さんは、情報をネットだけに頼らず、


紙媒体の情報を読んで精査している。


そして、ある読者の投稿に号泣した。



それは、大学生による、こんな投稿だ。





松重さんは、おそらく


この「今も聞こえる ロックじゃねぇ!」


というタイトルに惹かれたのだと思う。



松重さんは音楽としてのロックも


もちろん大好きなのだけれど



社会の矛盾とか、全体主義的な風潮とか


そうしたものに対するアンチテーゼとしての


ロック、そのロックな生き方に拘りがある。



ただ、破天荒に生きるとか、


そういうことではない。



肉体的にも精神的にも贅肉がついていない、


ブレのない生き方としてのロック。



元ブルーハーツの甲本ヒロトさんは、


今なお、ステージでガリッガリの腹を出して


ブレずに歌い続けている。



彼の姿こそが松重さんにとってのロックで、


生きる上での指標なのだ、と。




松重さんはまた、禅や般若心経は


ロックスピリットなのだと言う。



色即是空空即是色。


これこそロックだと。



松重さんの立ち姿はいつも美しい。



スマートなその立ち姿は


人には見えない、日々の鍛錬の賜物。



肉体的にも精神的にも


贅肉を削ぎ落とすべく、努力してきた賜物。



カッコいいなぁ。



思わず背筋が伸びる、


ロックな松重豊さんのインタビューなのだ。




青空【歌詞付き】ザ・ブルーハーツ