似て非なるもの
空き地で雑草を取っていたら、
今まで見かけなかった草が群生していた。
雑草対策でグランドカバーになりそうな種を
撒いた覚えがあるのだが、よく覚えてない。
その草は穂が紅色なので、
もしかしたら、そういう花かも、と
抜くのを躊躇した。
こういうときはグーグルレンズの出番だ。
特徴がよくわかりそうな角度で写メする。
検索するも、グーグルレンズも迷ったのか、
3種くらいの候補を挙げた。
ひとつは、園芸店で売られるもの、
他の2つは同じ種類の、いわゆる雑草である。
似てるなぁ。どっちかなぁ…
何度かグーグルレンズで調べて
結局は雑草だという結論に達した。
この草、ものすごく根を張るので、
なかなか簡単には抜けない。
ちょっとふてぶてしい感じすらする。
で、ふと思ったのが、
これが園芸店で売っていたら、
私はどう感じたのか、ということ。
ふてぶてしいなんて思わなかっただろうし、
大事に育てただろう。
その草はグーグルレンズが迷うくらい、
見た目の感じは似ているのだ。
価値観、というものについて
少し考えてしまったのだった。
そこで思い出したのがゴキちゃんである。
みんなの嫌われ者、ゴキちゃん。
でも、クワガタとかカブトムシはどう?
昆虫としての種類は違うけれど、
クワガタってよく似てない?
クワガタやカブトムシは愛されたりするけど
ゴキちゃんは愛されない。
それは、何故なんだろう?
その生態に原因があるのか、
単にその数の問題なのか…
ゴキちゃんが森に生息していて、
希少な昆虫だったらどうなのかな。
私は、キッチンからクワガタやカブトムシが
ひょっこり現れたら嫌だけどな…
カブトムシが飛んできたら、怖いけどな…
などとくだらないことを考えていたら、
世の中には似たような人がいるもので、
ネット上で大真面目に意見交換をしていた。
そう言えば昔、ラジオを聴いていたら、
ゴキちゃんを「飼って」いる人がいて
そのゴキちゃんの背中にラッカーで
1号とか2号とか書いていたらしい。
「お〜、1号、来たか〜」みたいな(☉。☉)!
忘れられない話ではある。
価値観って何だろ?
そして、人についてまで考えると、
発達障害の人が圧倒的多数だったら、
それは「障害」扱いされないわけで…
それがスタンダードになるわけで…
と、雑草からあれこれ思う私は
マジョリティなのか、マイノリティなのか?
と、これまた大真面目に考えるのである。
多様性って便利な言葉だなぁ。
雑草って言葉で括ってるけど、
昭和天皇が仰せられた通り、
ちゃんとそれぞれに名前がある。
人間は雑種とか、雑人とか言わないものね。
あ、その他大勢とか…名もなき人とか…
そういう括りか。
マジョリティではいたいけれど、
個性ってやつは大事にしたいって
そんなことも言うわけで…
人間ってわがままだなぁ…
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